私たちの仕事

人はなぜお花を「あげる」のでしょう？
お花は食べることはできない、
身にまとうものでもない、
使えるものでもない。
しかし、古来から人は
お花を愛でる文化を現在まで続け、
お花を贈り続けてきました。

いろいろと便利になった世の中。
周りを見渡せば、すべてのものが合理的で
シンプルになっています。
お花がなくても何ら生活に
困ることはないのです。

それでも、人はお花に吸い寄せられる。
目で追ってしまう。
もらうと特別な気分になる。
あげる人も特別な気分になる。
お花は語る、
「明日も頑張ろう」
「頑張らなくてもいいんだよ」
「楽しもう」
いろんな感情を引き出す。
それは、お花が持っている
不思議な不思議な力です。
だから、気持ちを伝えたい時こそ
人にあげたくなるのかもしれません。

そして、少しでもその命を
長く残せないものかとあれこれ探る。

その究極が「プリザーブドフラワー」という
形に行きついたのだと思います。

単に「枯れないからいい」という思いで
私たちはこのお花を作っていません。

ふとした時に見て、
もらったあの日のことを思い出す。
同じお花のはずなのに、昨日と今日では
見え方が違うことに気が付く。
日常に追われて殺風景になった部屋で
光を放ってくれる。

プリザーブドフラワーには、
そんな役割がある。
その役割を最大限に生かせるように、
「どんなお花なら気持ちが伝わるんだろう」
と
日々模索しています。

お花は、お客様の伝えたい
メッセージそのもの。

私たちはそれを代弁する
とても幸せな仕事をさせていただいていると
感じています。
お客様の一つ一つの丁寧な想いが
お花にこめられて伝わるように、
丁寧にお花を作っていく。
それが「私たちの仕事」です。

プレゼントを選ぶとき
その人のことを、あれこれ考えますよね。
それ自体がもう「プレゼント」。
もらった時に一生懸命考えた想いが
伝わるようなお花。
だから、当店では
オーダーのアレンジメントを
大切にしています。
できるだけお客様の要望を聞き取り
その想いを「紡いで」いく
お花になるように、
お花に気持ちを込めて
一つ一つ大切に制作しています。